東京でラストのブードラ大会

時間が欲しい(挨拶)




忘れプルーン邸で行われたMTGブードラ大会に参加してきた。参加者は11名、同人作家やその知り合いによる身内の大会である。
久しぶりのブードラに、もうすぐ東京を離れるのでしばらくMTGも出来なくなるとうので張り切って参加したよ。



人数が多すぎるので、とりあえず5人と6人のチームに分かれてリーグ戦。そしてそれぞれの1位同士と最下位同士による頂上決戦(上と下の)を決めるという形式になった。自分は6人のチームの方になった。


そしてパック開封。イニストラード×2に闇の隆盛×1という組み合わせである。
1パック目土地レア(使えない)、2パック目カスレア、3パック目「荒れ野の本質」が出るも色が合わず流す。
つまりレアはまったく使えないものばかりだった。ブードラは強いレアカードによって勝敗が決まることが多いので、もう諦めムードに。



結果的に黒に赤をタッチしたコントロールビートっぽいデッキになった。
レアは流れてきた「墓所這い」と「息せぬ群れ」。たしかにリミテッドでは微妙だけど、黒を中心に取っていたので有難かった。さらに「流城の隊長」も来たので、ゾンビと吸血鬼でデッキを組むことに。


しかし結局フィニッシャーになるような強力なカードはゼロ。基本戦略は相手クリーチャーを除去しつつ、軽めのクリーチャーでポコポコ殴るというもの。
ただ除去できないと強いカードには手も足も出ないし、ゾンビや吸血鬼や他のカードとの相性もチグハグで正直弱いと思った。



1回戦目、3色のよく分からないデッキ。「解放の樹」でライフを回復され嫌な感じになるも、適当に殴って勝ち。次の試合は相手が土地しか出なくて勝ち。まさかの勝利。
2−0


2回戦目、不死デッキ。ひたすら不死クリーチャーで殴ってくるというデッキ。除去が間に合わず一方的にやられる。2戦目は相手が事故って勝つも、3回戦目はやはり手が出ず負け。
1−2


3回戦目、白中心の飛行やトークンを出してくるデッキ。適当に除去って殴ったら買った。
2−0


4回戦目、青緑の変身クリーチャーによるパワーデッキ。1戦目は「流城の隊長」と吸血鬼軍団によるビートで勝ち。2戦目は圧倒的パワーに押されて負け。3戦目は相手が事故り気味で、出てきたクリーチャーを片っ端から除去って勝ち。って、あれ意外に勝てる・・・?
2−1


5回戦目、最終戦。相手はそれまで全勝していて、青緑で飛行やパワーカードで押してくるデッキ。「スカーブの殲滅者」「狼に噛まれた囚人」「秘密を掘り下げる者」など優秀なクリーチャーが盛り沢山な心を折ってくるデッキ。
1戦目、大きいクリーチャーが出てくるも、数は少ないので除去り数で押して勝ち。2戦目は相手が事故って勝ち。どうやらライブラリーアウトとかも狙ってくるようなデッキだったらしいけど、回らなかったようだ。
2−0



全勝相手にすんなり勝っちゃった。なんだかんだで4勝1敗で勝ち越し。スコアは9−3。
4勝1敗は3人いたけど、スコアで自分が1位になった。正直あのデッキでは信じられない結果で、自分も周りも驚いていた。自分が1番驚いた。





そして決勝戦、もう片方のチームの1位との対決である。


相手は白青で、除去やカウンターをしつつ飛行や大きなクリーチャーで殴ってくるというデッキ。コンセプトは似ているが、純粋なカードパワーは向こうが上である。「意思の詐話師」など放置したら即負け的なカードも入っていた。


1戦目、こちらがテンポよくクリーチャーを並べどんどん押す。途中膠着するもチフス鼠がポコポコ殴ってライフを削り、後は適度に除去り殴って勝ち。なんとも地味な戦いに。


2戦目、序盤はこちらが圧倒的に押すも、後半戦には土地しか引かず、相手のクリーチャーが大量に並びはじめる。こちらも「流城の隊長」と他の吸血鬼がいてお互いに手出しできない状態に。やはり似たコンセプトのデッキなので、こうなるのか。
しかし圧倒的サイズとクリーチャーの差にはどうしようもなく次第に押され、「裏切りの血」がきて苦し紛れに使うもカウンターされ打つ手なし。負け。


3戦目、序盤は押し、途中から膠着状態になるという展開は2回戦目と一緒。しかし今回は2回戦目よりカードの回りがいい。お互いクリーチャーを並べ除去りを繰り返すが、序盤のビートが効いたおかげでこちらがライフ的に優位に。除去カードもクリーチャーの数もこちらが多いので、数で押す。
そして「ファルケンラスの貴族」を引き、お互いのクリーチャーが倒れていくとライフの差は歴然に。その効果がラスト一押しになり、勝ち。




見事優勝となった。
まったく勝つ自信は無く、相手の事故やこちらが上手く回って勝つといった場面が多くあり、かなりの運にも味方された優勝だった。
正直カードパワーはトップを争うほど低いデッキで、その中身を見せたら「なんでお前が勝つんだよ!」「そのデッキに負けるビジョンが思い浮かばねぇ!」と罵られ、誰しもが驚くような結果だった。純粋なデッキパワーだけでは勝敗が決まらないというMTGの奥深さを知ったブードラ大会だった。

そして東京にいるうちにやる最後の試合で勝てたことは非常に嬉しく、そして楽しかった。茨城に帰っても来るので、また呼んでもらいたい。