試験官補助のバイト

立っているだけで体力が(挨拶)



今は学期末のテストシーズン。大学生は殺気立っております。
そんな中試験官補助のバイトがあったのでやってみることにしたよ。


試験官って見回りにきて「プッ、こいつそんな答え書いちゃってあはははははは!」とかこっちを見下して悦に入っている奴らだと思っていたので、実際逆の立場になってみようかと思ったわけですよ。


んで、実際やってみて。それどころじゃなかったというのが分かった。
まず基本的に中身見て答えなんか分からない。当然だ。その授業取ってないし、そもそもジックリ見ない。名前書いてあるかな、とかカンニングしてないかな程度だ。とにかく内容なんて分からない。



結局1番の問題は人が相手だということで。
試験官補助のバイトは問題配って出席確認して回答回収して、というのが仕事。
特に難しくはないのだけど、色んな人がいるのです。


事前の打ち合わせで「教授は慣れているから、はじめてのバイトですってアピールすれば教えてくれるよ」と言われていたけど、なんと今回の教授は初めての受け持ちだそうで「どうすればいいの?」と逆に聞かれる始末。補助の先生も「バイト生が良く知ってますよ」と無茶振りをなされる。受験者数も多く100人越え。


もう遭難の危機ですよ。




肝心の受験者の皆様も色々といらしゃいまして


まず遅刻者。これは適当な席に座らせて問題用紙を渡すだけでいいから特に問題はない。
あとあったのは「出席票無くした」というの。これもまた書いてもらえればいい。
教室を間違えている人もいて、ちゃっかりちがうクラスの所に回答用紙を提出していた。同じ科目だったから教授は笑って許してた。
「ノート見ていいですか」と聞かれたけど、すでに黒板にデカデカと「プリントのみ参照可」って書いてあったり。事前に知らされているはずだよ。



まあ、その辺はいい。

最も困ったのは出席票の数と受験者の人数が合わないこと。とにかく人数合わせがこのバイトの最も大事なことなのだ。漏らしがあったら成績が付けられない人が出るし、本来途中退室が認められているのにそれも出来ない。


それなのに何度数えても1枚足りない。他の試験官の方も「え、足りない?」と慌てている。無論自分も焦りますよ。

別の人が数えてもやはり1枚足りない。途中退室が認められる30分がきても数が合わないので外に出せない。
「受験票を出していない方は手を上げてください」
とアナウンスするも反応なし。見回っても見つからない。そしてまたアナウンス。無反応。




監督官みんなで「どうしよう・・・?」みたいな空気が流れていたら突如


最前列にいた人が前フリもなくスッと出席票を出してきたではないか。



おぃいいいい!?さっきから目の前で散々言っていただろぉおおおおおお



試験官はみんな安堵の笑みで、手で大きく丸を作ってお互いに知らせたり、一気に重圧から開放された気分になりもうした。よかったよかった。

そのあとは特に問題もなく、教授が良く分からない数え方をして「数が間違ってない?」と聞いてきたのも軽くいなし(試験官数人で何度も数えた)無事に終わりました。



そんな感じの試験官のバイトでございました。たいしたことはしてないのに疲れた。
まだ試験期間は続くので、まだ何度かやろうと思っております。


最後に一言
テストに集中しているのも分かるけどまずは落ち着いて、教授や試験官の話はちゃんと聞いてね!