お遍路5日目

雨かー(挨拶)


9月24日(水)

お遍路再開6日目





ゆううつ




この日は朝から雨。

お遍路にとって、雨で喜ぶ人はまずいないだろう。
自転車は特に水が跳ねるし、視界も、ブレーキの利きも悪くなるしで良いことはない。


ポンチョを装備し、のそっとホテルを出発する。






76番札所 金倉寺


前日のうちに回りきれなかったので、少し戻る感じになる。

最初に着いたのが76番金倉寺





お線香の跡がない


この日はシルバーウィークの中日の平日であり、しかも雨。
朝一だったこともあり、この日の最初の参拝客であったようである。


雨宿りしつつ、ろうそくやお線香が濡れないように苦労しつつ、お経も唱える。

納経所のお坊さんの「雨の中お疲れ様です」の一言に、すこし気が軽くなる。






75番札所 善通寺


次に行ったのが善通寺
非常に大きなお寺で、観光客もたくさんいた。

そんな中、全身びしょ濡れで傘もささないお遍路(自分)がいるのは、少し異様に感じたかもしれない。

お遍路、お遍路なんです。カッパを着ているから分からないけど。





お堀の蓮は綺麗でした





乃木館



また寄り道になるけど、善通寺近くの自衛隊の駐屯地にある乃木館に立ち寄った。
ここは元々、四国の師団の司令部だったらしく、その初代師団長が乃木希典。その後も、白川義則牛島満などの、有名な方々がここの師団長になった。

そんな歴史の資料が多く飾ってある場所である。
乃木将軍たちが使った机や、由来の品など多くの展示品があるので、ミリタリー好きの方は立ち寄ってみてください。





パンツァーフォー

駐屯地の中なので、自衛隊員の訓練の様子が見れたり、戦車やヘリなども展示されています。





74番 甲山寺

続いて甲山寺。小さなお寺である。

この時には風も強く、自転車もふらつきながら進んでいた記憶が。
特にポンチョは風にあおられるので、余計に大変。

それでも少しずつ進むのです。





77番 道隆寺



道隆寺に着いた頃が、雨のピーク。知り合い何人からか「雨大丈夫?」と、連絡がある。
同じ日、高知県では記録的な大雨になったとのこと。

香川はまだ大丈夫。それでも結構な雨だけど。


納経所の方がお菓子とヤクルトをお接待してくださり、雨を眺めながら食べました。
甘いもの、大変ありがたいです。





78番 郷照寺


郷照寺に着くころには雨が上がり、同じように境内で合羽を脱いでいたお遍路さんと「よかったですね」と挨拶を交わす。




79番 天皇寺


また雨が降り出しました。
前のお寺の合羽を脱いだお遍路さんも、再び合羽を装備。

雨は本当に大変である。





清水屋。すぐ横に湧水が流れる。


ただ、天皇寺近くにあった、雨を眺めながら食べたところてんは、大変おいしゅうございました。







80番 国分寺


ここも大きなお寺だった。
納経所にはネコがいた。



もう少し納経所が閉まるまでは時間があったけど、今日はここまで。
次のお寺は山の上なのである。

それにこの日は体が冷えたので、温泉に入りたい!とのことで、高松市内の温泉のあるホテルに泊まることに。


しかし高松市街はまだまだ先。
そこで国分寺近くの駅に自転車を置き、電車で高松市街へ行きました。臨機応変です。

電車の中で一緒になったお遍路さんも同じように拠点となるホテルに荷物を置き、身軽にしてからお寺を回ってまたホテルに戻る、という戦法を使っているとのこと。なるほど。

そのお遍路さんはこの日でいったん区切るらしく、「頑張ってください」と激励され、握手を交わして別れました。


この日は雨で大変だったけど、雨でなければ見れない風景や出会いもあったので、これはこれで一興なのです。
やっぱり晴れの日がいいけど、温泉は大変気持ちようございました。