植村冒険館に行ってきた

「れんこん」ではなく「はすね」駅だった(挨拶)






入り口


植村冒険館に行ってきた。名前の通り、植村直己さんについての展示をしている博物館である。

目的は植村さん最期のマッキンリーで見つかった道具類の展示を見ることである。毎年この時期にこの展示をやるらしく、今年は今日で最後だったのである。



植村冒険館板橋区にあり、2階建て。1階はアウトドア関係の本が揃う図書館になっており、2階が展示室である。入場料は無料であるが、ワンフロアがコンビニくらいの広さしかない。


展示室に入ると、まず植村さんが使ったカメラがあり等身大の写真パネルが置いてあった。思ったより小柄な人だった。


そしてマッキンリーで見つかった日記のほか、寝袋、手袋、鍋などの道具と山頂に残されていた旗などが展示されていた。他の来館者は6,7人で、大体おじさんおばさんだった。私くらいの年になると実際には知らない年代になる。


私は植村直己さんについて小学館のマンガを読んだくらいの知識しか持っておらず、ただ凄いことをした人というイメージだけ持っていた。
私が生まれたときには既に消息を絶っており、本の向こうの人物であった。



展示物の中で1番印象に残ったのは手袋である。この手袋は穴があきボロボロで、自分で縫い付けた跡がある。そんな凄いことをした人が、こんな手袋を使っていた事に驚いたのである。


そしてドキュメンタリーが流されていたので、みんなそれを見ていた。館内は狭いし(ザっと見る位なら10分もあれば見終わってしまう)自動的にそうなる。



マッキンリーではTVの取材スタッフが途中まで同行していたようで、消息を立つ直前までの植村直己さんの姿があり、そこに映っている道具類がすぐ後ろにあることが不思議に思えた。そして初めて見た植村さんは「純粋で透明な人」という印象であった。惹きつけられる感じがした。




今回の展示を見て、お話の中の人物であった植村直己という人を実際に感じることが出来た。実際使っていた道具やマッキンリーに残されたものを見ると、お話が現実になったような、妙な感覚を覚えた。今でも何か信じられないというか、ムズムズした感覚がある。
実際に関係した資料を見てみると、やはり違うものである。


帰りに売店で買った植村直己さんの本を買ってきた。もう少し植村さんについて知ってみようと思った。







ついで



なんだお前?


近くで見つけたネコ。野性味が溢れている。


植村さんは漬物(アザラシのだけど)が好物であったそうだが、施設の隣が漬物屋だったのは何か狙っているのだろうか。