まさかの先輩

学校生活頑張れますように(挨拶)



OBの先輩からメールが来まして、なんでも学校に来ているとのこと。1年ぶり位に会ったよ。



先輩「あれ、太った?」


お気遣いは無用です。

何か用事があって学校に来たらしい。


「君には直接渡そうと思ってね」


名刺を頂きました。嘱託だけど博物館勤務になったそうな。知ってたけど。




「今日の本当の目的はコッチ」


もう一枚名刺を渡してきた。なんだこれ、偉そうな叔父様がこちらを見て微笑んでいる。




「父が参院選出るのでよろしくお願いします」



あれ先輩。議員の息子だったんですか。なんですかこの名刺の裏に書かれたお父様の経歴、超キャリアじゃないですか。調べたらwikiにも載っているし。
ボクたちを騙していたんですね。



「いや家は普通だよ。特別な目で見られるのは嫌だから黙っていたんだ」


そういうものなのかー。ほんとに?
予想外でした。お父様が何か凄そうな人ってのは噂では聞いていたけど。

今日はこの名刺を知り合いに配りに来たとのこと。先輩自身は選挙にそれほど興味は無いけど、家族一丸で戦うみたいな流れになったらしい。



s「あれ、この住所。先輩の実家ってここでしたっけ」

「いや違うよ。地元密着型じゃないと色々反発があるらしいんだよ。大体、週半々くらいで往復しているのよ」


色々あるんだな。サラリーマンの子どもにゃ分かりませんわプェ〜プエェ〜





そんな驚きの先輩との再会でした。

でも先輩自身は特にその事を鼻にかけることもなく素朴な人柄で、普通にバイトしてお金を稼いで今も自立してやっております。温泉の研究(歴史)なんかされてたり、中々茨の道をすすんでおられますよ。


在学中は何故か2つ下の自分と一緒に英語の授業を受けたり、夜中まで部室でゲームしてて警備員に見つかって始末書を書いたのもいい思い出ですね。




「今度はメシでも食いましょ」


「はい、それではまた」


「それじゃまたね。これから彼女に会うわ」




そこは引っかかるわ。