もみもみ(挨拶)
書道の授業。
終わり際に先生が戯れに問題を出してきた。
「この漢字を読めますか」
問題として出すくらいだから難読なのだろう。だれも答えない。
「難しいかな?」
沈黙は続く。なるほど、日常では使われない字のようだ。
しかし何故だかその字を見た瞬間我が目を疑い、胸が高鳴るのを感じた。
「椛」←この読み方
読める、読めるのだ。
おもむろに答えてみた。
「おお、流石だね」
結局答えられたのは私だけであった。先生は驚いたようで、褒めてくださった。
「なんで読めた?」
なんでと申したか。
何故だ、なぜ読めたのだ。私は答えた。
「ペットの、名前です」
そして私の心は晴れ渡った。
笑った人がいた。先生は「ほんとに?」とおっしゃった。
ちなみに「もみじ」と読みます。
葉が色づき木に花が咲いたように見える、という所からきた日本製の漢字だそうです。なんと素晴らしい日本人の感性。
もうすぐ紅葉の時期です。紅に染まる山に滝。楽しみですね。
終わり