おっとり系おねえさんタイプだろ(挨拶)
「信貴山縁起」の写しを見てきました。
図書館に申請して貴重品室を開けてもらったよ。ここに入るのは1年の図書館ガイダンス以来だな。
なんでも普段は閉じていて「卒論などでどうしても必要な時に開ける」とのこと。
ひじりんが可愛くてすみません。
そして待ち合わせ時間に行き、課長と呼ばれているおっちゃんと貴重品室の中へ。中は温度管理がされていて涼しく、本は全て鍵付きの棚の中。すげぇ
そして机の上に木箱があって、中に「信貴山縁起」が3巻収められていた。
見たいという申請があると見せていいものかチェックし、また文献などで済みそうなものは見せないそうだ。人が見ればそれだけ本を傷めることになるから。
ひじりんが可愛くてすみません。
早速飛び倉が出てくる「山崎長者の巻」(1巻)を見ることに。
図書館のおっちゃんと二人がかりで巻物を開いていく。うおぅ大変だ。
巻物は1ページ1ページ分かれているものではないからずーっと続いていく。場面の転換は空間であったり自然物であったり。
うーん、いいねぇ。登場人物の表情がコミカルに描かれていて面白い。倉が飛ぶシーンではみんないい顔で驚いている。
15分くらいかけて1巻は終了。見終わったら巻き戻さないといけないから大変だ。
そして「尼君の巻」(3巻)を見た。
尼君が弟である命蓮を信濃から遙々たずねてくるという話だ。ひじりんのモデルだね。ちなみに尼君の名前は無い。
馬に乗り各所を訪ね歩き、山々を越えて越えて弟と再会。その道のりの長さが弟想いの姉を表していて、再会のシーンではジーンときた。そんなおねえちゃんをボクにください
もう「延喜加持の巻」は時間の都合で見れなかった。
密室でおっちゃんと二人きりで淡々と巻物めくっていって、縁起の内容を説明しつつ身の上話をする簡単なお仕事です。
「信貴山縁起」は分かっていないことが多く、製作者も詳しい成立年代も不明だそうな。
また「山崎長者の巻」も欠損している部分があるということ。これだけ詞書が無く、始まり方も突然で話自体も短いのだ。巻物を見てもこれだけ小さかった。
今回見たのは写本で、しかもモノクロだった。
本物とは違うけど、巻物自体見るのが初めてだったので面白く見れた。あれは不便だけど、それ用のテクニックが色々とあるのね。ビデオに近い気がした。
ドンドン見て言って巻き戻して、ビデオに近いと思った。
あと巻物って紙を張り合わせてどんどん伸ばしていくのね。ながーい紙に書いていくのかと思っていたよ。
ちょっと話しがずれるけど、尼さんが被っている頭巾(?)が白蓮の髪型のモデルかね。あのウェーブ具合が怪しい。あと命蓮や尼さんが長野出身だからZUNさんが取り上げたのかと。
そんなこんなで楽しい時間でございました。解説本とか面白いから読んでみるといいですよ。
ちなみに本物は10月下旬から11月上旬に信貴山で公開するとか。行きたい、でもお金ない。
なんで紅楼夢が11月じゃないんだぁ(泣