口頭審問

秘封呑み行きたかった(挨拶)



ちょっと前に提出した論文の口頭審問、つまり面接があった。

これは論文の内容について教授3人相手にひたすらツッコミを食らい続けるという拷問の一種である。もうかなり前からドキドキし、昨日はまともに寝られなかった。




スーツを着て学校へ行き、待合室で待機。他の同期達と「怖いね」「ドキドキするね」「あっ何聞かれた!?」「ところで蓮子知ってます」「えっ、まさか知ってる!?」


と適当な会話をして緊張をほぐす。まさか蓮子を知っている同期がいたことにビックリだよ。あまり話す機会が無かったけど、もっと交流を持てばよかった。




いやいや今日は面接ですよ。心臓バックンバックンして目は遠い所を見つめながら面接の教室に入り、本番開始。


「これ何がいいたいの?」
「本当にそう言える?」
「ちょっと調査が足りなすぎる」
「というより論文じゃないよね」


とひたすらボロ雑巾のように言われ続ける。
もう必死にアワアワしながらはい、すみません、気付きませんでした、と謝り続ける。もう死にたい。


時間は30分だったけど、終わったらあっという間だった。嫌な時間だったね。


しかし終わって非常にスッキリした。






なべ



そして打ち上げである。
これは教授たちも加えてのものであり、ついさっきまでこっちを虐めてきた相手と並んで酒を呑むというのも変な気分である。


そしてもっともボロクソに言ってきた教授の隣になったのは何かの嫌がらせだろうか。正座ですよもう。




しかし始まってみれば和やかな雰囲気で、楽しい会だった。教授も「あれは仕事だしねー」との本音トーク。まあ教授なんてそんなものです。

古代史の先生に物部や蘇我について聞いたりだとか「古代史専攻はマジで仕事無いよ」などといったボヤきを聞きながら食べ物をバクバク。


そして、なんだかんだでこの会が教授たちと呑む最後の機会である。
一人一言ずつ「今までお世話になりました」的な挨拶をした。なぜか自分は普通に挨拶したはずなのに笑いを取った。不思議である。


教授たちからも「今回のはまだまだ始まりに過ぎない。みんなこれからも研究は続けていってくれ」的な事を言われ、解散。

その後二次会も行ったけど、つつがなく終わり。




とりあえずこれで学生としてやるべき事は全て終わった。あとは卒業を待つだけである。
論文は悔いが残る結果だったけど、先生方にはよく面倒を見ていただき非常にお世話になった。

これからは引越しやら新生活に向けての準備があるのでまだまだ忙しいが、最後の学生の期間を充実して過ごせるようにしたい。