古典のきょうふ

古文を解くときに注意する点がいくつかあります。

今回は「背景知識」「口語訳」について書きたいと思います。


〜今日の古文の概要〜

後白河法皇が「暇だから恋バナでもすっぺや」とおっしゃられ、各々が恋愛体験を話します。中でも小侍従という人の話が特に熱烈だったので法皇を含む皆が「相手は誰なのん?」と迫ったところ、
「あなたですよ、法皇様(ニヤソ」
「!?」
となった、まあ一種のスキャンダル話だったのですよ。(一部脚色あり)

後白河法皇はすっかり忘れていたようで。中々のプレイボーイだったのですな。


で、ここからが本題


まず「背景知識」
小侍従という人は平安末期の女流歌人なのです。

それを知らずに解くとボーイズラブになっちゃう危険性がありますね。

小侍従と天皇(後の法皇)の禁断の愛・・・・
それはそれで面白いかもしれませんが
そのジャンルが出る1000年後までお待ち下さい♪




次に「口語訳」

つまり現代語訳なのですが、
天皇と対面した時の小侍従のセリフ
「いみじうらうたく覚ゆるに」を訳せという問題が出ました。


直訳しちゃうと

いみじう→とても
らうたく→かわいらしく
覚ゆるに→思っていると となります。


男性に向かってかわいい!?イメージとしてはこうでしょうか

小侍従「うふ、可愛いボウヤ・・・、怖くないからこちらへいらっしゃいな・・・・・・


小侍従さんがいけないお姉さん♪にバージョンアップです
これもこれで面白そうですが点数は貰えませんぜ。


この場合は意訳して「たいへん愛しく思っていると」が正解です。文脈判断は重要なのです。





・・・・・・・・・・・・

考えてみると古文は1000年もの時を越えてイチャイチャ話を聞かされているんですよね

とても雄大ですが、ちょっぴり複雑な気分になった彼女いない暦=年齢の浪人、sunsonでした。

(`Д´≡`Д´)クキィ〜