はじめての寄席

調べよう(挨拶)




もう先週の話ですが、初めて寄席を見に行ったんですよ。
国宝展を見に行って、上野を歩いてたら寄席があったことを思い出しまして。


学生時代に先生が「面白いから行ってみろ」と言っていて、ずっと気になっていたのですが、なんとなく敷居が高いような気がして二の足を踏んでいました。

でも少し調べると、気軽にジュースやお菓子を食べながら見られる大衆娯楽だというではないですか。
思い切って行ってみることに。


入ったのは鈴本演芸場。上野にあって、寄席の中でもなかなかの老舗であるといいます。でも外からみるとふつうのビルです。
入り口でチケットを買い、中に入ります。途中入場なので、すこし安くなりました(寄席は入退場自由)。

もぎりの人にチケットを見せた後、エレベーターでステージのある階へ。中もふつうにビルです。
係員の人に誘導されて劇場の中に入ると映画館のホールのように椅子が並んでいて、好きなところへ座ります。周りの人はお酒を飲んでいたりお菓子を食べたり自由に聞いています。

檀上の上では、寄席をやっています。途中からなので、よく分かりません。



寄席が終わると、講談や漫才、マジックショーなど(色物というらしい)色んな催し物を、15分くらいに間隔で次々にやります。
それがどれも面白く、飽きません。

そしてまた寄席が始まります。不忍池の鯉を釣るお話でした。
これが面白い。一人で何役もやり、それぞれがちゃんとキャラクターが立っている。話し方もストーリーも巧妙で、面白おかしく聞ける。

会場のほかの人も笑う。古典芸能みたいに難しいのかと思ったら、そんなことはない。現在の要素も組み合わさっていて、テレビでみるコントよりよほど新鮮で楽しい。


寄席は最後に一番力があって人気のある人が出るみたいです。
私が行った時の最後は、柳家花緑さんという方。知らなかったけど有名な方らしい。見た目はとても若々しい。

寄席が始まると、コロコロと人物を演じ分け、口調も軽妙、お話も笑えるだけでなく、少しいいお話も交えたり。
話術で、何人もの人と、その人たちが過ごす建物や風景が見えてくるような感じがしました。



寄席を聞いたのは、2時間ほどだったんですが、あっという間に終わりました。
イメージと違い、とっつきやすく、現代の笑い要素もちりばめられていてとても楽しかったです。
会場のみんなと一緒に笑える空間が、とても心地よい。また行こうと思います。