井川メンパを買いに

体が(挨拶)







大井川鉄道




土日と大井川鉄道に乗って来ました。
前々からずっと来たいと思っていた大井川鉄道


目的は二つ。


一つ目は紅葉


シーズンが終わってました。11月中旬か下旬くらいが見ごろだそうです。
折角行ったのに、まさかの仕打ち。今度はリベンジしたい。




そしてもう一つの目的





看板


井川メンパです。


もういつ知ったかは忘れましたが、何年も前からずっと井川メンパが欲しい欲しいと思い続け、ようやく来れました。

井川は大井川鉄道の終点からさらに船に乗った先、ダム湖の畔にあります。茨城を朝8時に出て、着いたのは次の日の昼過ぎ。遠かった。


井川メンパは井川に伝わる、いわば弁当箱で、何百年もの歴史があるそうです。


全体を漆で塗り、非常に丈夫で抗菌作用もあり、余分な水分も吸うのでご飯が美味しいと聞きます。
素朴な作りで実用的。手間隙かけられて作られるそれは見た目も美しい。









見本がずらりと


着いたときには「やっと来れた!!」って感動しましたよ。
看板の横から入っていくと普通の民家があり、「メンパ屋」の標識があります。本当にここでいいのかドキドキしながら玄関を開け、人を呼びます。
が、呼んでも返事がなかったので、置いてあった鈴を鳴らしたらお婆さんが奥から出てきました。


ネットとかでよく話題を見ていたお婆さん、先代の職人さんの奥さんだと思われます。先代の方は既に亡くなられていましたが、お婆さんはとても元気そうで嬉しかったですね。
なんでも今日は偶然、息子さん(今の職人さん)の奥さんが不在なので、偶々留守番をしていたとのこと。



そして小一時間ほど「メンパはとても丈夫で、何十年と使ったものを今でも修理に持ってくる人がいる」
「合わせ目の所は桜の皮を使う。桜の皮は漆との相性が良くて、丈夫になる」
「昔の人は山仕事をするとき、ご飯を詰めたメンパを幾つも持っていった」
「昔は静岡の町に出るのに、まずバス停まで1日かかって歩いた。町でメンパを売ったりもした」
などなど、楽しいお話をして下さいました。


お茶もご馳走になり、小一時間ほどゆっくりさせて頂きました。
途中、今の職人さんもいらっしゃって「今は2ヶ月以上待って頂いています。40以上も工程があるもので」とのこと。やはり手間隙がかかるんですね。


メンパには丸型と小判型があり、男物女物とサイズが色々あります。私は散々迷って、小判型の特大を頼みました。丸型だとカバンに入れるのに不便かなと思ったのです。
値段は大体4000円から5000円くらいで、お土産物屋で売っているものより安いです。




念願適ったり。あとは気長に待つことにします。届くのが楽しみです。