書道の授業終了

長い(挨拶)





今日で書道の授業が終わった。

大学入ってからずっと続けていたので、少し寂しい感じがした。
ウチの規定では2年目から取っても単位にはならないので完全な趣味である。ずっと取っていたのは自分だけだった。



最初は習字やっていたからという理由でやっていたけど、書道はまったく違う。習字が「綺麗な」字を書くなら、書道は「美しい」字を書くものである。微妙なニュアンスの違い。

なので習字はお手本通りに書くことが目標になるけど、書道はそうでもない。強弱や濃淡やカスレなど、自分の感性で美しいと思ったものを書く。



まあ自分は美的センスは無いので殆ど上手くはならなかったけど、先生がダメとは言わず毎回良い点と悪い点の両方を指摘して下さったので続けてこれた。
恐らくダメと完全に否定されたら続けられなかっただろう。最後のころには好きな字を選んで書かせていただいた。



最初とは教室も授業の内容も、もちろん受ける人も段々と変わってそれを見るのも楽しかった。男子は少なく、意外にも留学生が多かったのが印象である。日本文化ということでやりたがったのであろう。




展覧会に出したり、先生の家に行って半日ずっと書道したり、色んな体験をさせて頂いた。
感性も多少磨かれたように思える。
それに書を見てその上手い下手を見る目もついた。同人なんかだとそれっぽく書いているけど「あ、ここで誤魔化している」と分かるようになったのもまた一興。




とにかく、続けてやってきて良かったと心から思っている。
少なくともやってきたということと、身に着いた実技は自信になった。


最後に先生になんて言おうか迷ったけど、「ありがとうございました」と言って帰られるのを見送った。
これまでの学校生活で恐らく1番長くお世話になった先生です。本当にありがとうございました。








蓮花在水


最後に頂いた色紙


リクエストは「蓮」の字だった。いわずもがな蓮子からである。
続けた理由に「同人誌で使えるかも!」という下心と、「乳」って字を書いた色紙を配ったこと、先生にはずっと内緒にしておく。