まさかの二段(挨拶)
私のゼミ教授はパソコンがまったく使えない方で、よく学生にパソコンの文章を打ち込んでくれと頼む。
お駄賃程度のバイト代は貰えるし、教授の文章を打つ(読む)ので勉強にもなると、こちらは喜んで受ける。今回、私も頼まれ引き受けた。
ただ困るのは、フロッピーを渡してくる事である。
「この中のデータを弄ってくれ」と仰るけれど、今時フロッピーを読み込めるパソコンなんて少ないし、私のパソコンもダメである。
今までは学校のパソコンを使っていたのだけど、今は地震の余波で立ち入り禁止となっている。
なので、フロッピーが使えるパソを持っている知り合いの家に行くことにした。
その道すがら、都知事選に出ているフロッピーディスクの発明したという人が街頭演説をしていて名刺を貰った。
フロッピーでうんぬんしている時に、こんなイベントに出くわすとは驚いた。
フロッピーの神がネタを授けてくれたのだと、お礼ではないが近くで募金活動をしていたメガネの可愛い女子高生の箱にお金を入れた。
余談だけど、この名刺は幸せを呼ぶとのことである。2枚貰ったので誰かあげる。
あと御仁は街頭演車ではなく、運転手つきのベンツに乗って去っていった。ずっと候補者ってあのワゴン車で移動するもんだと思っていたけど、違ったようである。
ちょっと話題が逸れたけど、教授に頼まれた仕事をするため、友人宅に到着。
早速フロッピーを読み込む。
ヤツ「俺もこのパソコンでフロッピー読み込むのなんて初めてかもしれない」
まあそうだよね。
そして無事に中身を確認できた。
データが入ってないでやんの。
これが今日1番の衝撃であった。
フロッピー怖い。