寄贈(挨拶)
うちの鉢植えにずっと植えてある植物があります。
私が小学生か中学生のころ、もう遥か昔に公民館(?)か何かの催しの売店で買ったもの。見た目はサボテンっぽい多肉植物。
お店の人に「希少な植物だよ」と言われたのは覚えています。
ただ、肝心の名前は憶えていません。
買ってすぐは咲いたのですが、その後は年によって咲いたり咲かなかったり。
手入れが足りないのかなぁと思ったりもしましたが、進学のため上京したりして殆ど放置状態でした。
でも1株しかなかった植物は植木鉢一杯に増え、さらに株分けしてモリモリ増えました。希少という割には逞しい。
そしてふとこの植物の名前が気になり、葉っぱだけの状態だと識別が難しいので、また花を咲かせてみようと思った次第。
植木鉢びっしりに増えたものを間引きし、立派そうなものをまた植木鉢に移し替えました。
肥料をやり水をやり、成長を見守ることに。1年目は葉っぱのまま終わりました。
そして2年目。どんどん大きくなり、葉の中心部が盛り上がってきて花の蕾が!
そしてついに
咲いたぁ!!
にょきにょき伸びて咲いたぁ!なんか小さいのも群生して咲いたぁ!!
最終的には30センチくらい伸びて咲きました。
本来は1枚目の写真の右側のような状態で何年もそのままです。それが急に中心部が伸びて咲くという謎の生体。
白くて可愛らしい花に、ほんのり甘い香り。そうこの花です。私にとって長年謎の花。
早速スマホの花の名前を診断するアプリで撮ってみます。
結果、識別せず。
珍しい花っていうのは本当だったのか……?
仕方ないので、ネットで適当な単語を入れたり、twitterにアップしたりして検索。
そしてついに「ツメレンゲ」という花だということが分かりました。
数は減らしているものの、岩場など群生地が各地にあり、古い民家の瓦の隙間などにも生える植物だという。
花が咲くのは数年に1回という中々珍しい特性。
でも覚えている限りでは、植木鉢にミチミチしていたときは一度も咲かなかったので、花が咲くためには他にも条件があるのでは?と思った次第。
ウチに長年ずっと生えていた植物の謎が解けて、一つスッキリしました。
一度咲くと本体は枯れてしまうのですが、周りから芽が生えてましたので、また育て続けようと思います。
いつ咲くか分からない数年後の楽しみです。