またいきたい(挨拶)
毎年秋には、紅葉を見たいからとどこかへ行くのです。
今年は関東最後の秘湯という、八丁の湯へ行ってきました。
鬼怒川温泉駅から市営バスに乗り、終点の女夫淵へ。
ここまで約1時間半、途中休憩を挟みながらすでに山間の道を走っています。周りに民家などは当然のごとく無い山の中。
女夫淵は駐車場になっており、ここに送迎のバスが来てくれます(要予約)。
送迎バスに乗り込み、ガタガタと揺れまくりつつ、曲がりくねった道をさらに30分。
ようやく八丁の湯に到着です。ここまで揺れるバスは人生初。
山間にポツンと温泉宿だけ。目の前には渓流。周囲は山。秘湯に相応しい環境です。
宿の前の木の紅葉が綺麗です。
ワンコが出迎えてくれました。
この子はフラっと寄ってきて、すぐフラっと行ってしまいます。
もう一匹のワンコ。まさか2匹いたとは。
こちらのワンコは懐っこく、触られ放題してくれました。
中は山小屋風です。温かい雰囲気に、木のいい香りがします。
お昼として蕎麦を食べました。温かい山菜蕎麦でした。
ちなみにバスの中で注文を聞かれる方式。蕎麦、うどん、カレーの3択です。
今回選んだのは和室。
バンガローみたいな部屋もありますが、こちらはちょっとお安く、しかもwifiが使えます。
トイレが無いですが、綺麗な共用トイレがあるのでほとんど問題なしです。
早めについたので、近くにある加仁湯へ。
徒歩10分くらいです。道中は砂利道ですが、スニーカーで問題ないレベルです。
こちらは温泉旅館といった感じで、結構な人数が泊まれそうです。
温泉は濁り湯。露店からの景色も中々で、岸壁から落ちる小さな滝も見えます。
他に小さな湯船が並び、5つの源泉が楽しめる露天風呂。内湯など、バリエーションが豊富な温泉が楽しめます。
借り切り風呂もありました。
この時点でかなり満足度が高く「このまま寝てもいい」と思いつつ、八丁の湯へ。
同行した友人と爆睡したあと、晩御飯。
しし鍋コースです。イノシシ肉はちょっと癖のある豚肉っていう感じでした。
マスのしゃぶしゃぶも初でしたが、どちらも大変おいしゅうございました。
追加で鹿肉ステーキも注文、こちらもサッパリとした赤肉で美味。
どれも美味しく、ご飯は5杯ほどおかわりしましたとも。
食後に少し休憩して、肝心の温泉へ。
良かったです。マイ温泉ランキングトップを争います。
八丁の湯も露天がメインで、目の前には滝。ほのかにライトアップされ、雰囲気抜群。
お湯は透明で、さっぱり。やや温めで長く入っていられる好みのお湯。
滝を正面から眺める滝見の湯、滝を横から眺める石楠花の湯、その間にある雪見の湯。
それぞれ味があって、どれもいい。
個人的に石楠花の湯に感動しました。滝が真横にあり、顔を乗り出すと下は滝壺。振り返ると幻想的にライトアップされた八丁の湯の建物に、他の露天風呂。絶景です。
内湯もまた良く、鄙びた木造の雰囲気。
大きくはないですが、長年この温泉を訪ねてきた人を迎えて来たんだろうなという、おだやかな歴史と時間を感じられます。
ちなみに髪とかを洗えるのは内湯のみ。蛇口も1つ。
なお内湯に入ってきたのは私と友人だけだったので問題なしでした。
夜は星空観察会があり参加。
バスでブナ林の少し開けた場所へ行き、シートの上に寝っ転がり星を見上げました。
ちょっと曇っていましたが、いい夜空。
他にもお酒やコーヒーなどが飲めるレストハウスや談話室など、ゆったりと過ごすには最高の宿だと思いました。
アクセスが大変な山の中にあるのにもかかわらず、訪れるお客さんは結構います。帰りの送迎バスは満員でした。
ハイキングや渓流釣りを楽しむお客さんも多いようです。
ロケーション、温泉、景色、出迎えてくれるワンちゃんと、個人的にお勧めしたいお宿です。